冬の寒さを感じるようになりました。
日曜日に開催された茶会は、興味深いものばかり。
まず、薄茶席に入ると、90歳の大先生が和やかに楽しい会話でもてなして下さり、美術館入りになるのが当然の、元の時代の茶器を拝見。
「焼き物は手にとってみなければダメですよ。」
と惜し気もなく、触らせてくださる。
次にはいった、煎茶席は、可愛らしいしつらえで美味しい玉露を。こちらも愉快な先生で、何気なく飾ってある軸は、織田信長の書。
直筆の書は、歴史上語られている人物とは想像できない筆跡。どんなだと思いますか?
わたしは、スッキリと太い文字が直線的な印象を持っていたのです。
しかし、実物は、とても女性的な線の細さ、繊細さ、流れるような儚さ。
そんな書体だったのですから、わたしだけでなく、見たかたは一様に感嘆。
芸術、文化に造詣が深かったと言われていますが、茶の湯もこの頃から繁栄していったのですから、時代を超えて、現代に残っている証をみると、はるか彼方の古が蘇るような体験でした。
茶席というのは、いろんな方がいらっしゃるわけですが、茶人と呼ばれる方から、学生まで、扱い一つ、歩き方一つ取っても、さまざま。
まだ始めたばかりの人に対して、貴重なものを触れさせてくれる懐の深い方は、滅多にいらっしゃらない。
壊したり、傷つけたり、割ったりなんてしたら、どんなにお金があろうと二度と同じ時代の同じものには出会えないのですから、普通は、飾って見せるだけが殆ど。
どちらも、大きな方が、自然に寛げる茶会は、数少ない経験となりました。
まぁ、10年稽古して、まだ始めたばかりです。という世界ですから、みなさん、達者で強者で長寿。
元気で長生きは、茶の湯の世界では当たり前に感じてしまいましたが、わたしもまだまだ青い。
頑張らないと。
さて、来年の運勢鑑定、頑張りましょうか。
気になる方、⬇はいかが?
みなしゃん、寒いから、あったかくしてね。

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