会社の人事。
ビジネスマンにとっては重要なポイントですが、どの組織でもその責任者の持つ影響というのは、大きいと思います。
特に社長が変わる、その会社のトップ人事が変わるという事は、その人の個性、生き方、社会での手法、それに運気が大きく作用すると思います。
それは、企業の規模に関わらず、政治や国、全てにおいて影響があるものだと思いますが、実際にどんな運のタイミングにどんな変化の道を辿って来ているのか、運勢の観点から過去を検証してみたいと思います。
師からいただいた本に、「商機と殺機」という言葉がありました。
この「商機」のタイミングの観点で見てみたいと思います。
<大企業篇>
日本初のテープレコーダー制作から始まって、様々な事業展開を経て日本を代表する巨大企業の一つになったS社。
社員20名での創業から、一大企業への発展を担った井深氏と盛田氏。
歴史に残るこのお二人を時の観点から推命したら、どんな結果がでるのでしょうか?
(*生誕時間不明)
<井深氏と盛田氏の個性>
井深氏(1908年4月11日)
一見、飾り気のない無頓着な雰囲気であるものの、極めて神経質で敏感な性格。行動機敏な努力家でもあり、社会の動きや流行に敏感で適応性の高い技巧派。自分の夢を実現できるだけの強さ、自信があり、実力でのし上がって行く力量の持ち主。権力行使故の独走もあり、慎重な参謀役との協力が必要なタイプ。
盛田氏(1921年1月26日)
配慮の行き届いた少し気取りを感じさせる様な紳士的雰囲気で、健全な常識と博識を備え、客観的人生観を持った性格。世情や社会問題にも詳しく、慎重で情勢をよく捉え、安全を確認しながら展開していく応用範囲の広い人物。プロ意識旺盛で、存在感の強いリーダーシップ型であり、またワンマン的人物の下について働くにも最適なタイプ。
<二人の相性>
二人の相性は、時間が不明なため派閥を形勢できる関係にあるかどうかは鑑定できませんが、盛田氏にとって、井深氏との出会いは本人の運気を上げてくれる事になり、また盛田氏自身も裕福な造り酒屋を継承する事なく、独自の力量でのし上がっていくタイプだけに、井深氏の出会いは、彼にとって強運を運んできてくれた恩人とも言えます。またそれぞれの個性や価値観は違うものの波長が合うため、相手の考えや心情を理解し合える関係だったと言えます。
<主な歴史>
1946年−前身である東京通信工業を井深氏の義父と共に設立
井深氏−専務取締役/技術担当(38歳)
盛田氏−常務取締役/営業担当(25歳)
井深氏は、同年8月から接木運を迎え、それまでの人生とは全く違う人生転換期に入る。この年からの20年は大吉運となる幸運期を迎えていた。その後の10年は次々と新しいテーマが出現して、それに対応する事になる運気を迎える。
盛田氏は、1944年から安定した順調発展の運気を迎え、スポンサーや目上からのスカウト、努力が成果に大きく出る運気を迎えていた。
井深氏と出会い、ここから二人の快進撃がスタートする。
<1951年>
井深氏、社長に就任。テープレコーダーを発売。
運勢的に目上からの引き立てスポンサーなど支援に恵まれる年。評価、利益の上がる傾向。(印綬)
<1955年>
トランジスタラジオを発売(食神)
<1958年>
社名を現在のS社に変更。抜群の発展運、絶好のチャンス年。文句なしの大吉運。(方合会局)
<1961年>
トランジスタテレビ発売。技術的向上、成果を得られる吉運(印綬)
<1964年>
家庭用ビデオ、テープレコーダー発売(食神)
以降、トリニトロンテレビやVHSベータマックスなどの開発、発売など現在の礎となるものを築き、大企業の道へと邁進して行く。井深氏は1976年に再び接木運を迎え、これまでとまた違う生き方をする事になり、名誉会長として籍は置くものの、経済界/文化界などへの注力へシフトする。
盛田氏は1971年に社長就任し、1976年会長となり1994年に退任。
上記の様な発展と功績が得られた事は、結果論なのですが、実際に一番大切な事は、いつどのタイミングでその商機のツボ、タイミングを察知し新たな事に打って出たのかという事にあると思います。
つまり、井深社長時代に彼の運気が最も作用した商機はいつだったのでしょうか? またその時の盛田氏の運勢はどうだったのでしょうか?








<伊勢流シンギュラーポイント>
1952年
大胆な改革、勝負に掛ける、チャンスに打って出るタイミング。
(その後、1955年トランジスタラジオ発売)
盛田氏−目上からの支援引き立てが強く、何事もスムーズに運ぶ運気








その後も運気の節目毎に、何かしら変化をし続け、新しい事にチャレンジしながら発展させて行ったのだと思いますが、この1952年のスタートがこの会社の命運を分ける重要なタイミングであったと思います。特筆すべきは、やはり二人の運気の関係性にあると思います。井深氏が新規着手するタイミングには、盛田氏が成果を得られるタイミングになる。つまり、成果が早く出る事にあると思いますし、二人の大きな運気サイクルの関係性は無視できないものだと言えるのではないでしょうか?
少し古い例題になってしまいましたが、次回は少し現代に進んで、ベンチャー企業を追ってみたいと思います。
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